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英語を使った仕事でなんとなく思い浮かぶものが「翻訳」ではないでしょうか?しかしちょっと聞く限りではすごくハードルが高いお仕事のような感じがします。少なくとも私がまだ英語が全くできなかった頃には別世界のような気がしていました。
ですが私の体験から、留学などをして本気で勉強すれば、できる仕事がありました。この記事では「今は英語もあまりできないけれど、翻訳の仕事をしてみたい」という方に向けてその方法をご紹介していきます。
- 企業内とフリーランスの違い
- 企業内翻訳者の仕事
- フリーランス翻訳者の仕事
企業内とフリーランス
翻訳者には大きく分けて、企業内で働く(雇用形態は、社員・契約・派遣など)とフリーランスで活動している翻訳者がいます。
一般的な話にはなりますが、最初は「企業内」から始めている方が多いと思います。というのも、企業内ですとある程度の「研修期間」がある企業もありますし、以前の資料を参照することもできます。また同じ仕事をしている先輩がいる場合も多いため、教えてもらえることもあります。
一方のフリーランスは、対企業などと自分一人でやり取りをしなければなりません。事前にその案件に関する資料がもらえることも稀ですし、もらえたとしても非常に短期間で専門用語などを勉強する必要があります。よって、それまでに翻訳の経験がない人がいきなり飛び込むにはかなりハードルが高いでしょう。
ですので「英語の能力はあるが翻訳はやったことがない」、という方には「企業内」から入るのがおすすめです。
企業内翻訳者
比較的初心者でも仕事を得やすい企業内翻訳者。もちろん求人によって、難易度に差はあるのですが、翻訳未経験者でも、英語の資格の基準をクリアしていれば翻訳のお仕事をすることができます。
ですがやはり英語を使う仕事の中では高めの英語力を求められます。それは、実際に必要だからです。しかし、多くの新しい知識が得られる仕事でもありますので興味のある方は是非トライしていただきたいです。
どの様なの英語力が求められるのか
翻訳者は「英文を書く」「英文を読解する」という仕事をするのでどうしてもかなり確実な英語力が求められます。企業内では翻訳者が書いた文書がメールや書類に記載されるので、どのくらいきちんとした英語力があるのか記録として残りますし、少しの単語の書き間違い・読み間違いで大きく文章の意味が変わってくる場合もあります。
しかも、企業内では口頭で会議等で話したことを後で文書で確定させるのですからその英文のライティング力と読解力はかなりの確実性が求められます。
ですので英語力の目安は、
- TOEIC860点以上
- 英検準一級以上
- ライティングの講座受講
となります。ですが頑張れば十分チャンスはありますので、翻訳者になりたい方は上記のような英語力をつけて、企業の翻訳者求人に応募をしましょう。
翻訳以外に求められる力
当たり前のことかもしれませんが、企業内では一般的なビジネスマナーは必要となります。もちろんWord・ Excel・ PowerPointを含むPC作業全般も必須です。組織内でのオフィスワークになるのですから、翻訳者と言えども、ExcelやWordでちょっとした資料を作ったりオフィス内の当番や雑務などもお願いされることもあります。
よく面接で聞かれるのが「翻訳者として入るけれど、ほかの雑務もお願いできますか?」という言葉です。翻訳の仕事は、毎日ルーティンであるというよりも、発生ごとにメールで依頼がくる方が多いですから、暇な時と忙しい時の差が激しい仕事でもあります。ですから、翻訳者でも事務職と同じような作業を多少はすることの方が多いです。
それを嫌がるということで、「英語のできる人は使いにくい」などというイメージを持たれることも多いので、お互いに気持ちよく働くためにもできる範囲で快く引き受けるような柔軟性を持ちましょう。
フリーランス翻訳者
フリーランス翻訳者ですが、企業内翻訳者とはかなりの違いがあります。難易度としてはフリーランス翻訳者になる方が高いです。ですが、メリットとしては、通勤することなく、納期を守ればどこでも仕事をすることができます。主婦や海外在住の方にもとても人気のあるお仕事です。
ただしお仕事は自分で獲得しなければなりません。しかもPCが壊れた時も、内容で分からないことがあってもすべて「自分で対応」する必要があります。そういった意味では経験がないことにはなかなか難しいお仕事形態ではあります。
フリーランスで仕事を得る方法
フリーランスで仕事を得るにはまず、「翻訳会社」に登録する必要があります。登録するには「トライアル」を受けてそれに合格しなければなりません。そして翻訳会社数社と契約している翻訳者がほとんどです。
また、一般的にフリーランス翻訳者は自分の「専門分野」を持つことが必要です。
- IT関連
- 医薬
- 金融
- 特許
これらの分野がフリーランス翻訳専門分野の代表的なものになりますので、専門用語・知識を駆使してトライアルに合格する必要があるのです。
どの分野を選ぶかは、既にその分野の知識があれば申し分ないのですが、ない場合がほとんどだと思いますので、一から勉強する必要があります。私の知人も1年間IT翻訳者養成講座に通って見事に現在はフリーランスで翻訳者をしている人もいます。
まとめ
翻訳者と言っても、「企業内」と「フリーランス」では仕事の獲得の仕方も、仕事の内容もライフスタイルもかなり違っています。
そしてなにより、どちらの働き方をするかで勉強の仕方が全く変わってきます。企業内翻訳者はある一定の英語力を持っていれば未経験で専門知識がなくても応募できる案件が多くあります。
一方でフリーランス翻訳者は英語力に加えて、専門分野の知識が必要となるお仕事です。もしもフリーランス翻訳者を目指すとなると、もう一段階別の勉強が必要となるのです。
どちらのお仕事をするにせよ、翻訳のお仕事は新たな知識を吸収できる機会がたくさんあるお仕事なので、難しいこともあるかもしれませんが興味のある方は是非挑戦してみて欲しいです。